今月21日にインドネシアのジャワ島西部「チャイアンジュール」でマグニチュード5.6の地震が発生し、250人以上の人が亡くなった。 チアンジュールは農業県でインドネシアでは一番良質な米の産地として有名。
実は今年の7月初めに私はここに滞在していた。 その時にお世話になった方々の安否が心配で、とりあえず連絡をしてみたが、皆さんご無事のようで何より。
それでも、倒壊下か建物が多く、私のクライアントが手掛けている日本語学校の公社となるはずの建物の天井が崩れ落ちたそうだ。
ところで、地震大国と言われている日本だが、それでも世界的に見れば地震の回数の順位は第4位なのだそうだ。 国連開発計画(UNDP)の世界報告書「災害リスクの軽減に向けて~開発に課せられた課題」によると、1980年から2000年までの間で「マグニチュード5.5以上の地震が発生する年平均」のランキングトップは中華人民共和国で2位がインドネシア、3位がイランで日本は4位となっている。
インドネシアは中国に次いで世界で2番目に地震が多い国らしく、かつてインドネシアで起きた大きな地震「スマトラ沖地震」は今でも記憶に残っている。
地震は複数のプレートが接しているところで発生する可能性が高いと言われてる。 インドネシアはインド・オーストラリアプレート、ユーラシアプレート、太平洋プレートの3つのプレートに面していて、そのため地震が頻繁に発生し、小さな地震も含めると一か月で平均500回の地震が発生していることが分かってる。 マグニチュード5.0以上の地震の状況を見ても1日置きに発生しており、そのことからもインドネシアでは頻繁に地震が発生していることが分かる。
これまでにインドネシアに大きな被害をもたらした地震の中でも、その規模や被害が大きかった地震は・・・。 ◆スマトラ島沖地震(2004年) ◆ジャワ島中部地震(2006年) ◆インドネシア・パル地震(2018年) の3つ。 いずれも多くの人が死亡したり負傷したりして、甚大な被害を被った。。
日本では「地震が来たら机の下に隠れろ」と教えられているが、インドネシアでは家が倒壊する危険性が高いため、家の外にでるよう教えられている。 それ程インドネシアの一般家屋の耐震性は弱く、今後地震が起きた際も家屋倒壊による被害が多数発生する危険性がある。
今回のチアンジュールの地震でも多くの建物が倒壊し、その下敷きとなって亡くなった人も多いと聞いている。
日本の耐震技術や地震対策のノウハウは世界でもトップクラス。 このような技術や知識をインドネシアへ伝え実践することができれば、地震大国として両国の地震による被害を減らすきっかけになるのではないかと思われる。
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