「尺八教室開催」と言う知らせを貰ったので、息子と二人で行ってみた。 先生は「昌平」さんと言って、あの北島三郎のバックで尺八を吹いていた人だとか?。 YouTubeで確認すると、伝統的な古典ではなく「ポップスや演歌」を尺八で演奏される人だとと言う。
うんうん・・・気楽でよいではないか?。
さすがに教室を運営されているだけあっておしゃべりは軽妙で人を引き付ける。
実は当地へ引っ越す前のかの地でも、まだ小さかった子供たちが無料の尺八教室へ通っていた。 回数は一度か二度だったが、娘も息子もちょっとだけ経験がある。 この時は息子よりも娘の方が上手だったような記憶があるが、あまり良く覚えてはいない。 そして、この時の先生が本当に良い人で、今でも年賀状のやり取りは続いているし、息子のことも気に掛けてくれている。
お元気でお過ごしだろうか・・・喪中はがきは届いていないので大丈夫だろうと想像する。
この「尺八教室」の件を息子に話すと「行って見るか?」と興味を示したので、親子で参加することにした。
今回は、本格的な尺八では無くて、水道管を切って穴を開け、吹口を取り付けた簡易型だ。 が、練習用ならこれで十分。
誰でもそうだろうが、初めてこれを吹いても音は出ない。 「首振り3年、音8年」と言われているが、その通りで、音を出すまでが大変だ。
3時間の講習だったがなかなかユニークな教え方で面白かった。 最後に「先生、長野県民は『信濃の国』を吹きたいんですよ。是非CDを用意してください」なんて申し出があった。 思わず息子と顔を見合わす。
何かあれば必ず出るのがこの「信濃の国」。 と言っても長野県民以外はこの歌を全く知らない。 だから「こいつ何を言ってるの?」と言う事になる。 案の定、先生の反応も予想通り。
この異様なほどの郷土愛が何とも言えないねぇ。 息子や娘がまだ学校へ行っていた頃、入学式や卒業式、あるいはPTAの宴会でもこいつが出る。 息子も娘も全く知らない歌なのでキョトンとしていたが、かく言う私も何が起こったのかと少々びっくり。 私と息子と娘を除いて、生徒も保護者も教師も全員が歌詞も見ないで歌っている。 これには本当に驚かされた。
県歌なのだろうが、ここまで浸透しているともう異様としか思えない。 私はこれが出るたびに「またか!」と思う。
これを言うと長野県民はご立腹されるのだろうが、私が長野県民になり切れないのはひょっとして「信濃の国」が原因かも知れない?。
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