我が家からおよそ1時間の距離の駒ヶ根市に「光前寺」と言う名刹がある。 初詣に良く出かける寺で、開祖から1,100年を超える古刹でもある。

The old temple "Kouzenji" it's in the distance of 1 hour from my home.
実はこの寺・・・「光る苔」と「早太郎伝説」で有名なのだが、 今年は7年に一度のご開帳の年だとかで、地元のテレビ局にCMを流していた。
「お守り・・・光前寺で買えそうだよ。桜も満開だって」 CMを見た奥方殿が言う。

A cherry tree is very beautiful and in bloom.
正月の初詣以外には行ったことが無いので、 「光前寺」と桜の組み合わせはちょっと想像できないが、 とある目的で「お守り」を買いたかったので急遽出かけてみるこちになった。
ところで、駒ヶ根と言えば「ソースかつ丼」である。 そして、ソースかつ丼と言えば「明治亭」というのが定番なのだが、 「もっとおいしいお店がある」との話を奥方殿が友人から聞きこんできて、 彼女お勧め「いな垣」さんでランチをいただくことに!。 ここ「いな垣」さんは「ソースかつ丼」だけでなく「茶そば」も結構お勧めなのだとか?。
実は私は一般的な「蕎麦(そば)」よりも「茶そば」の方が何倍も好きなのだ。 それも「やぶ福」と言う店の手打ちの茶そばが今までで最高の評価。 だから「いな垣」さんには少々期待をしていたのだが・・・?。
まあ、こんなものだろうねぇ・・・あの「やぶ福」の茶そばを期待する私が悪かった。 そして、ソースかつ丼もまぁまぁ・・・程度かな?。
そうなのだ・・・実は・・・かつ丼はやはり・・・卵とじスタイルが一番。 ソースカツ丼を何度か食べたけどやはり丼にするのなら卵とじが良い。 ソースかつ丼なら「トンカツ定食」にしてもらった方がいいな。 つまり、キャベツとトンカツをご飯の上に乗っけずに別のさらに盛って、 その店自慢のソースを付けて食す・・・この方が絶対にうまい・・・が私の個人的意見。
という事で、少々欲求不満気味に店を出て「光前寺」に向かう。

平日ながらかなりの人出だ・・・が・・・まるで今の日本の縮図を見ているようだねぇ。 もう、ほんとに、右も左も老人だらけ・・・平均年齢は70才超えかな?。 もっとも、私が見ている老人たちも私を見てそう思っているのかも知れない。
おっと、お寺へ行こうなんて若者はいないから老人が多いのは当然と言えば当然か?。
正月の空は重く暗く、時折雪も舞い、どんよりした天気ばかりだったが、 春の風に揺れる満開のしだれ桜に囲まれた「光前寺」もなかなか良いね。
「ほら・・・見えますか・・・この奥にあるでしょう・・・あの緑色の・・・」。 作務衣を来た住職さんらしい人が教えてくれた岩の割れ目にひっそりと、そして怪しく光る「光り苔」。 まだ少し早いのだそうだが「神秘的」ではある。
私はこのお寺・・・好きなんだよね。 小じんまりとしてなんとも落ち着きがあるたたずまいが良い。 そして、京都・奈良・鎌倉あたりのメジャーな寺社はインバウンドの外人客でいっぱいなのだろうが、 ここはどこぞのうるさい外人観光客も少なく、どことなくのんびりしているのもありがたい。

If the smoke touches her, lucks continues for one year.
などと思っていたら、聞こえてくるんだよね・・・あの響き・・・ギャオギャオと。 こんなところにも中国人の観光客はやってくる。 多分・・・高遠の桜見物ルートの寄り道なのだろう。 しかし、売っているお土産の説明書きに英語はあっても中国語は無い。 もうひと工夫があればもっとお土産・・・売れるのにね。
ところで、娘がお世話になったアメリカのホームステイ先へ送ってあげようとお守りを探していたんだよね。

Better fortune Charm of a cherry tree bloomed. The priest prayed to this charm "Happiness comes for you".
我が家の近くでは参拝者がお正月しか来ないようなマイナーな寺社ばかりなので、 今の時期にお守りを買えるという事は本当にありがたかった。
いやぁ・・・「光前寺」さん、本当にありがとうございました。
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