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プロフィール |
Author:ファラオ南信州
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田舎暮らしは男のロマン?女の不満? 南信州の山里で田舎暮らしをしている団塊の世代です。「田舎暮らし」と聞けば耳障りはいいのですが、生活習慣や価値観の違いで戸惑うこともしばしば。七転八倒、そんな田舎暮らしの様子をお届けいたします。 |
【再び台北 最終日】 |
昨夜は、ホテルに帰るやいなや金庫を開けてパスポートと現金を確認。 幸いにも何も盗まれてはいなかった・・・まずはめでたし。
そして、汚ない水回りに目をつぶり、かなりの我慢をしてシャワーを浴び、 3日間歩き回った疲れと軽いビールの酔いで横になればすぐにバタンキュー。 おかげで朝はすっきりとしたお目覚めだ。
「こんなホテルから早々に退散したい」とそそくさと荷物をまとめ、 一応は朝食付きという事なので食堂へ。
想像した通り、いや、それ以下のお粗末な朝食。 薄くて干からびた食パンに粥、それに少々の野菜と中華ソーセージに卵料理。 そんなところだっただろうか?。 とりあえずは空腹が満たされる程度に朝食をとり、今日の行動計画を練る。
フライトは夕方の5時頃なので3時には空港へ着いていたい。 逆算すると2時にはバスに乗らなければならない。 残された時間は5時間ほどだ。
奥方殿は息子と娘にお土産を買わなければと言う。 お茶好きな息子用に中国茶をすでに購入してあるので、あとは頼まれてきたマグカップを、 娘にはブランドの小物か化粧品を買って帰りたいとのこと。
今までさんざんデパートめぐりをしたのに、娘用の物はまだ入手できていないし、 息子用のマグカップも淡水でそれらしいものがあったのに展示品ではいやだと買わなかった。
「団体用の免税店にでも行って見るか?。あそこならなんかありそうだけど」。 「個人でも入れるの?」。 「個人であろうと団体であろうと客は客さ。 旅行会社にマージンを取られないだけ個人の方が率が良いので喜ばれると思うよ」。 「どこにあるの?」。 「台北市内には実は免税店は一軒しかないんだ。ここからそう遠くはないよ、MRTなら2駅」。 という事になって、団体様御用達の免税店へ顔を出すことになった。
ところが、なんとなんとびっくり。 去年立ち寄った時は大したこともない昔ながらの定番お土産店だったあの免税店が、 とてつもなく立派に改装され、台北101のブランド街に負けじとも劣らぬ艶やかさ。 ここも「世界の一流品展示中心」に変わり果てていた。
「このシャネルの香水っていくらなの」。 ここは日本語が通じるので奥方殿は自分自身で品選びができる。 あれこれと品定めをしてようやく決まり、 「パッケージはどうなるの?」と聞くと、 「このお店の小袋に入れて空港渡しとなります」。 「シャネルの袋じゃないの?」。 「それはちょっと難しいですね」。 最後の最後にパッケージがお気に召さないという事で商談は決裂。 「中身が一緒ならそんなのどうでもいいじゃん」・・・とはいかないのが我が奥方殿で、 そのこだわりは私もあきれかえるほど。 よくもまあ今まで一緒に暮らしてこられたものだとわれながら自分をほめてあげたい気分。 時間がないのに再びお土産探しの店回りが始まりそうな気配。
「ちょっと高いけど、やっぱりデパートでなきゃだめだね。 三越かそごうで買う事にしたからもう一度デパートへ行く」。 ・・・・・・・・やっぱりねぇ~。 「だけどマグカップは?」。 「空港に無いかな~、なかったらあきらめる」・・・ウンウン、良い心がけである。
「空港行きのバスターミナルは台湾鉄道台北駅の近くにあるんだ。 ホテルへ寄って荷物を受け取ってからバスターミナルへ向かうから、 その途中でデパートへ寄ろう。 それよりさあ・・・朝ご飯、中途半端だったから腹減った」。 「そうだね・・・なんか食べてこか?」。 幸いにも免税店からMRT駅へ向かう途中に大きなカフェがあった。 3種類のモーニングセットがあって、珈琲付の大きなワッフルが89NT$(約360円)。 「お支払いは悠遊カードですか?」と聞かれたが、ここでも「悠遊カード」が使えるようだ。 珈琲もうまいしワッフルも上々、適度に空腹も満たされたので、 預けた荷物を引取に再びあの汚い悪魔のホテルに向かう。
ホテルが入居するビルの一階にあるでっかい婦人服ブティックの前に来ると、 「ちょっとここ見てく・・・昨日のぞいたときに気に入ったのがあったから」だそうだ。 「じゃあさあ、その間にホテルへ行って荷物を引き取ってくるよ」。 「そうだね、そうして」。 女と言うのは心底買い物が好きらしい。 12階まで荷物を取りに行って帰ってきてもまだ奥方殿は獲物を物色中。
「これ・・・どうかなぁ」。 「いいと思うよ・・・(早くしてくれるならどうでも)」。 「じゃあ、これ買おうかな(これで終わるんならどうぞどうぞ)」。
目の前がMRTの駅なので、そこから何度目かの「新光三越中山店」へ。 しかし、今度は買いたいものが決まっているので商談はすんなりまとまり、 おしゃれなシャネルの小袋をぶら下げて奥方殿のご機嫌は急上昇。 いやぁ・・・良かった良かった(早く済んで)。
地下へ下りて再びMRTに乗り直し、最後の目的地台北駅へ向かう。 これで「悠遊カード」の使いおさめとなるのだが、 残高があればMRTの駅で精算しなければならない。 で・・・チャージマシンで残高を確認してみると、なんとほとんどゼロに近い。 デポジットとして100NT$が預けてあるのでそれは返してもらえるのだが、 有効期限の設定もないし記念にもなるし、せっかくなので持ち帰ることにした。 一人当たり2000円ほどの消費で4日間フルに活躍してくれたこのカード、 いやほんと、便利だね~・・・台北へ行かれる方は是非「悠遊カード」を手に入れましょう。
でっかいね~・・・台北駅は。 日本で言えば東京駅か上野駅と言う感じかな?。 在来線と新幹線の共通駅になっていて、さすがに首都のターミナル駅と言う貫禄がある。 この駅を突っ切って反対側の出口の向こうにバスターミナルがあるはず。 が、ちょっと方角が分からなくなり、駅の係員に聞くとにこやかに教えてくれた。 昨日も地図を見ながら立ち止まっていたら「どこへ行きたいの?」と若い人が声をかけてくれた。 やはり台湾の人は親切だ。
外は暑いし、キャスター付きとはいえ重い荷物を持っての移動はなかなか辛い。 でも私には「これが旅だ」と言う思い入れがあるので、少々のことは我慢我慢。
が、このバスターミナルも大混雑。 桃園空港行きのバスを待つ列が一番長い。 「ここが空港行きの最後尾ですか?」と英語で聞くと、 「大丈夫ですよ、5分おきぐらいにバスはやってくるからすぐですよ」と日本語で答えてくれた。 すると白人の男性が「ニーハオ」と声をかけてくる。 「彼らは日本人よ」と彼女が男性に諭す。 「私の主人です、オーストラリア人で、これから日本へ一時帰国するところなんですよ」 だそうだ。 なにがなんだかわからなくなってしまいそうだがとりあえず要領は得た。 自販機で切符を買うと片道80NT$(320円)、来るときは125$だったので少し安い。
待つほどもなくバスに乗ることができ、ついに台北ともお別れだ。 出かけるときに少しごちゃついたが、事故もなく無事に4日間を楽しむことができてやれやれ。 あとは飛行機が無事にセントレアに着陸してくれることを願うのみ。
日本へのフライトは桃園国際空港第二ターミナルからだ。 とりあえずチェックインだけを済ませ、空港内をぶらぶら。 搭乗してしまえばすぐに機内食となるのだがまだ少し時間があるし小腹も空いた。 空港案内を見ると地下のフードコートに「度小月」があると言う。 「度小月」とはあの有名な「台南擔仔麺」の本家本元。 今まで何度もこの空港を利用したが地下へは降りたことが無かったので気が付かなかった。

「度小月へ行って擔仔麺(タンツーメン)を食べよう」。 「なに?それ?」。 「エビで取ったスープがうまい小さなお椀に入ったラーメンみたいな麵で、 台南から発祥して、しばらく前には世界的にブームを呼んだんだ」。 「ふーん、そんなのあるの?」。 「うまいかどうかは好き好きだけど、一度食べてみる価値はある」。 という事で地下のフードコートで擔仔麺をいただくことに。
ウン・・・?、以前はもっとうまかったよな・・・なんか・・・違う。 調理場ではアルバイトらしいお兄ちゃんが腕を振るっている。 そして、妙にお客も少ない。

やはり・・・ちゃんとした街中の「度小月」でないとだめなのかな~。 が、最後に擔仔麺を食べられたのでまぁよしとしよう。
いよいよ日本への帰路に就く。 イミグレーションを抜けて出発ロビーへ入ると改めてびっくり。 去年の空港の様子とはまた」違っている。 ここもブランドストリートと化しているではないか。 中華人民はいったいどこまでブランド品が好きなんだろうと感心する。

飛行機はガラガラで搭乗率は4割ほど。
これから寒いところへ戻るのか~・・・あ~あ・・・いやだねぇ。 あっと言う間の4日間だったが楽しかった4日間でもあった。 来年もまた来れるといいな~。 奥方殿は「次は別のとこ」って言ってるけど・・・!。
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